※嘔吐系腹責め小説
仮面ボディラー
「うくっ！」
「大丈夫かよ、翔。これからバイトだろ？」
翔は大学生のアマチュアボクサー。
さっき試合が終わり、午後からバイトに向かうとこだ。
「ボディ攻撃がしつこかったからなぁ」
辛うじては勝ったが、ひどくボディを打たれ、かなり効いていた。
「バイト、平気か？そんなんでヒーローやれんのか？」
翔は、遊園地で人気アクションヒーロー・仮面ボディラーショーを
演じる役者としてバイトしている。
演じるのはヒーロー・ボディラーだ！
自慢の腹筋でヒーロー役を手に入れたのだった。
「平気、平気。本気で悪と戦う訳じゃねぇし」
「じゃ、しっかり稼げ！お疲れ！」
「おお、またな！」
翔も支度して、ロッカールームを出た。
途中、マックで軽く昼を食べ、遊園地に向かった。
会場の楽屋に入ると、短めのタンクトップとジーンズ姿に着替えた。
「よう！翔くん！今日もキミに負かされちゃう悪役だよ！」
バイト仲間の浩二さんだ。
「腹出しタンクトップ姿って…結構無理あるよね」
「美しい腹筋を持つヒーローですからね！今日も立ち回り、よろしくお願いします！」
「でも、なんか腹、赤く腫れ上がってないか？」
「あ、午前中の試合で腹を集中的にやられちまって…勝てましたけど」
「そう…腹をねぇ」
浩二は少し薄笑いを浮かべた。
そのうち、他の敵役の男達が部屋に入ってきた。
ショーが始まった！
悪の手先、ベリィガンツは部下を使い、変身前のヒーローを捕獲しようとしていた。
部下たちの攻撃は翔の自慢のボディに集中した。
いつもなら、ショーなので攻撃もマネごと…なのに今日は本気で殴ってくる！？
ドボッ！
「ぐっ！痛いですよ。何で殴ってくるんですかぁ…」
翔は悪の部下役に小声で言った。
「たまには、俺たちのストレス解放させろよ」
ドフッ！
「ぐふ…ストレス？」
「悪役ばかりでつまんねぇんだよ！どうせ最後にはやられちまうだ」
「それに、マジだとリアルさがあって、客のウケがいいだろ」
ヒーローは悪の手下どもに羽交い絞めにされた。
ここでヒーローのセリフだ！
『は、放せ！おまえら悪の組織を許す訳にはいかない！……ぐはぁ』
本気で翔の首を絞め付けている。
「仮面ボディラーに変身しちゃえ！」
「ガンバってぇ！」
子どもたちの声援が飛び交う！
『負け惜しみをいつまでもほざいてろ！』
ドゴォッ！
悪役ボスが、手の甲に鉄製のナックルをはめた拳を思いっきり翔の腹に突いたのだった。
「ゴフッ！てめぇ…うぐぅ」
「仮面ボディラーはそんなパンチは効かないんだぞぉ！」
「ボディラー、早く反撃しなよぉ！」
『ハハハ！変身前のカラダでは俺たちの攻撃がまともに効いてしまうんだろぉ。
いいか、子供たちよ！こいつのぶざまな姿をよーく見ておけ！ハッハッハハハ！』
翔は、ボディを中心にボスからは鉄拳の嵐、
部下たちからはエルボーやヒザの嵐を受けた。
ドゴッ！ズドッ！ボズッ！……。
『ぐはぁ！ゴブッ！ゲプッ！ごぁっ！……』
口から薄黄色い胃液がステージに飛び散る。
「ずるいぞ！」「なんか、今日のボディラー弱いなぁ」「そうだね」
「げぶぅ！ゲロしちまう！」
「おいおい、変身するシーンだぜ！ゲロなんかしてる場合じゃねぇぞ！」
悪役の部下が翔をまわりからは見えないように取り囲む。
その間に翔は薄いスウェットスーツに似たボディラーに着替えるのだ。
「うぇ…畜生！」
翔はとりあえず着替えた。
スーツは腹が丸く穴が開いていて、
スーツを着用すると翔のきれいな腹筋が見えるようになっている。
だが、今日の腹筋は赤く、いや内出血を起こしているのか、少し紫っぽい。
マスクをかぶり、立ち上がる翔に力強さが見られない。
腹を押さえながら立ち上がる。
そして取り囲まれた悪役たちの間を割って、
ステージの一番前に立ちポーズを決めなくてはならない！
「早く前に行ってこいよ！」
ドボウッ！
どさくさまぎれにヒザ蹴りを入れられ、背中を押されてよろよろと前に出た。
「はうぅ！ゴボ」
マスクの中に胃液をもどした。首からねばっこい液がしたたり落ちる。
「やったぁ！変身したぞぉ！」「仮面ボディラー！早くやっつけてよ！」
子供たちは翔が胃液を吐いたのに気がついてないようだ。
『ぐぷ…貴様ら！許さん！ごぷ…平和を乱す悪をオレは……オレ』
観客に向かい「オレは倒す！」と言う決めセリフを言えず、
観客に背を向けてしまった翔。
「うぐっ！ごぷぇっ、腹が！」
手で口と胃の辺りを押さえてゲロ混じりの胃液をマスクをつけたまま吐いた！
「げぶぅ！」
「どうしたの？ボディラー！」「今日のボディラー変だぞ」
子供たちの声を聞き、翔は叫ぶようにセリフを言った。
『平和を乱す悪をオレは倒す！』
胃液まみれのスーツで、立ち回りが始まった。
途中、腹は本気で攻撃されて、そのたびに胃液を吐いた。
そして、なんとかショーを終え、子供たちの拍手の中、幕が降りた。
苦しかったマスクを脱ぐと翔はそのまま倒れ伏した。
口元に軽く食べたハンバーガーとコーラのおっきなゲロ溜りを作って…。
終。
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